今日は一日天候不順のため、我が欲求のおもむくまま欲しい自転車の話を。
現在愛用しているCHERUBIMは、1983年に地元の田中サイクルで購入。当時の価格で16万円程度の記憶がある。
オリジナルはサンツアーのSuperbeでコンポが組まれ、クランクはスギノ製、ハブはシマノのDura Aceで組まれていた。5年ほど前に自分の手でレストアし綺麗にしたが、しばらく走っているうちにBBから異音がする様になった。当時の写真が下記。
そのため、BBを分解することとしたが、手持ちの工具ではネジが固く全く手に負えない。そこで、CHERUBIMを購入した田中サイクルに持ち込んで分解してもらった。以前、レストアする際にもリアのスプロケットが固くて分解出来ず、専用工具で緩めてもらった経緯もある。ちなみに、1983年当時に購入した際のご主人が今も現役である。
BBの古いパーツは入手困難と言われ、またオリジナルのタイヤはチューブラーでパンク時の修理・メンテナンスが大変なので、ホイールも変えたかった。丁度そのタイミングで、手持ちのGIANTのホイールを軽量化するため、シマノの軽量ホイールShimano WH-RS81-C24 を購入して、GIANT製ホイールが余った。
と言う経緯で、ホイール交換⇒リヤスプロケット10速化⇒リヤディレラー交換⇒チェーン交換⇒フロントチェーンリング交換⇒フロントディレラー交換・・・・と連鎖反応で足回りをすべて変えることとなった。
当然、BBも換えなければならないが、どの様な物にしたら良いか？自転車屋のおやじに聞けば判るのだろうが、そこは技術屋として自分で調べないと気が済まない性分。早速、『メンテナンス時の必携書 ロードバイク「規格」便利帳』を探し出し購入して、調査。シェル幅（68mm）を実測しいろいろ読み解くと「シマノ ボトムブラケット SM-BBR60 BSA」が適合しそうと判明。やはりAmazonで購入し、無事に組み付いた。
GIANT TCRのオリジナルはシマノ105で組んであったので、行きつけのバイクショップで上級グレードのULTEGRAに換装し、余ったパーツをCHERUBIMに自分の手で組み付けることとした。但し、チェーンホイールはULTEGRAの52T/36Tが余っていたので、それが組まれている。完成形が下記。
その後、タイヤをPanaracerに交換、ブレーキもULTEGRAに換装した。下記写真。
この愛車CHERUBIMは、購入してすぐに地元の焼きそば屋に行き、横に立てかけたまま食事をして、出てきたら見事に倒されていた。誰かが倒したとしか考えられない。目の前には田中サイクルのライバル店があり、そこの店員がニヤついた目で見ていたのをはっきり覚えている。イタズラされた！と思ったが証拠は無い。
帰宅後、フレームに大きな凹みがあることを発見し大きく落胆した。
そんな経緯のあるバイクなので、愛着はあるがこれ以上のドレスアップはしたくない。当時、会社の割と近くに中古自転車屋「サークル・トレーダーズ」があることを発見し、仕事の帰りに覗く様になっていた。退職が決まり、嘱託勤務ながらもある程度の退職金が出ることとなった。当時、その店で気になっていたのが、Vintageと言うにはやや新しい、2000年頃製のCOLNAGO TITANIOである。
写真で判る様に、完成車の形状はしているがペダルは当然として、チェーンとブレーキ・変速ワイヤが無い。要するにこのままでは走らない。店主に聞くとこのままでの販売であるという。価格は退職金とほぼイコール・・・・。しかも主要パーツは憧れのCampagnolo Recordである。しかも、フレームはチタン製でリヤカセットやディレラーもチタン製の特別仕様である。と言うことで、退職祝いを自分のために、当然妻の了解も得て、購入決定。
休日に、輪行袋を持って中古自転車屋へ出かけた。現金で支払い完了して、押しながら東京駅八重洲口まで歩く。ちょっと変な感じではあるが、見とがめられることも無く、八重洲口に到着し早速分解・梱包である。
購入決定後、すぐにネットでCampagnolo純正チェーンとワイヤ類の調査を行い、国内で購入するのに比べWiggleでは約半額で入手出来ることが判ったので、即発注。どちらも5,000円程度で買えた。ワイヤの被覆色はボディに会わせて白。
部品到着を待ち、組み立て開始。チェーン組み立て用工具も専用の物をAmazonで購入した。GIZA PRODUCTS (ギザプロダクツ) YC-396 チェーンカッター CamapgnoloとShimano両方可能、約¥2,800也。
他の工具はほぼ手持ちで間に合い、寒い時期であったので室内作業。
COLNAGOの完成写真。
COLNAGO TITANIOの仕様は2000年頃のモデルだけあって、現在の物よりスパルタンである。フロントのギヤは53T/39Tと最近の52T/36Tとは大違い。リヤのカセットも26Tが最大なので、登坂はキツいバイクとなった。10％級の坂が続くと上れなくなる。そのため、峠道とか山岳コースでは使えず、市内周遊や境川沿い、三浦半島辺りが限界で、三浦半島でも湘南国際村への登坂は私には無理である。変速段数もRDは10速。
基本仕様は下記
・フレーム COLNAGO Titanium
・フォーク COLNAGO Carbon B-Stay
・リアディレーラー Campagnolo RECORD Titanium 10速
・フロントディレーラー Campagnolo RECORD Titanium 2速
・ブレーキ Campagnolo RECORD ワイヤー式キャリパーブレーキ
・スプロケット Campagnolo RECORD Titanium 10s 11-12-13-14-15-17-19-21-23-26T
・ホイールセット Campagnolo NUCLEON Differential Rims
・タイヤ SOYO TYRE TRUEANCE 700-23c クリンチャー
・クランク Campagnolo 10速適応 チェーンリング 53-39T
・チェーン Campagnolo 10速適応
・サドル CONCOR S.MARCO SUPERCORSE
・フレームサイズ 56
・重量 8.65kg (サイズ56 with SPD(M520))
これに乗り出してから、いわゆるVintage Bikeに興味を持ち始めた。
私自身のバイク歴は20歳からで、最初は片倉シルク号のランドナーに乗り、その後ALPS（アルプス）の輪行専用車QuickAceを購入した。価格は覚えていないが、当時の初任給程度はしたと思える。
ネットで検索したら、まだ乗っている人がいた。
サイト：「アルプスクィックエース - 自転車・峠おやじ」
私のアルプスQuickAce（クイックエース）は、31歳の時に近場を走行中、フロントフォークが折損したため、廃車とした。運良く、調子を見るために近くの空き地でユックリ走っていたため、転びもせず両足をついてセーフ。もし、下り坂を走行中と思うとゾッとした。
クイックエースはフロントフォークが抜きやすい様に、フォーク上部のねじ部に縦溝（スリット）が切ってあり、その端は丸く加工されず四角かった。10年近く乗っており、応力集中しやすい形状であり間違いなく疲労破壊である。
その後、当時はやり始めたロードレーサーに興味を持ち、地元の田中サイクルに在庫で丁度サイズの合うフレームがあり、CHERUBIMをオーダーした。
現在は、COLNAGOを含めて4台のロードバイクを持っているが、CHERUBIM時代のちゃんとしたバイク（変速レバーはダウンチューブに、ブレーキワイヤはハンドル上部にアーチ状）が欲しいという欲求がもたげ、なかなか収まらない。
欲しいバイクはCHERUBIM購入時と同じ頃1980年代のバイクであり、ネットで調べると家の近くにネット専門の販売店：ビチクレッタ湘南 がある。また、ドイツには在庫数が豊富な「https://www.steel-vintage.com」という通販専門サイトがあり、結構多種多様なバイクを販売している。そのサイトで気に入っていて、欲しいものを以下に紹介。皆、クロモリ鋼のフレームでコンポはCampagnolo製のイタリアンバイクである。
【Francesco-Moser 1980s】すでにSold Out品であるが、シートポストがユニークで、カラーリングとギヤ比が気に入った。€1,700位か？
【Colnago Super Classic Road Bike 1984】これもSold Out品、やや高価。€2,400
【Pinarello 1980s Road Bike】現在セールで特価販売中。€1,499！！
年末の宝くじも外れたので、何時になったら欲求は満たされるか？
年金生活者はつらいね。
